織部ぐい呑み

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黄瀬戸釉に織部を合わせて掛けたぐい呑み。
黄瀬戸も織部も、桃山陶を偲ぶ伝統釉である。だから名手の手になる名品も多い。

いつだったか、黄瀬戸を調合していて、たまたま頂いた灰をうっかり目分量で混ぜた。ところが、これがとても気に入った発色で焼きあがった。そんなものである、大事なときにデーターがとってないのだ。

やがて使い切って、それっきりになってしまった。もう一度再現しようと思いながらまだ作っていない。今回のレシピは、それとは違う配合、そのせいか深みには欠ける。もっと光沢のない油揚げ手の器肌が好きなのだが、それも不十分だ。

でも久しぶりに焼いた黄瀬戸に織部の組み合わせ、土味を損なわない温かみはやはり魅力的なやきものである。
# by kamadatetsuya1017 | 2005-09-02 11:05 | 陶芸

ひまわり

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ひまわり・・夏の花だ。
黄金に色づく大輪は・・真っ青に晴れあがった空と雲と光りにこそ似合う。
Sunflower・・太陽の花と読むのが自然だが、sun-follow、太陽に従う・・が語源だとも聞く。
太陽に向かって回るからなのだろう。 向日葵、日車、日輪草、言いえて妙だ。

ゴッホの「ひまわり」、ソフィア・ローレンの「ひまわり」を思い出す。
大きな花のあでやかさの陰に・・遠い日のかすかな哀愁が漂う。
「あなたを見つめる」「あなたは素晴らしい」・・その花言葉は・・無垢な初恋なのかもしれない。

水の精クリュティエの太陽神アポロへの恋は実らず・・十日目に太陽を仰ぎ見るひまわりになったとか・・・
# by kamadatetsuya1017 | 2005-08-26 11:37 |

花水木

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ポトマックに桜が咲いて 日比谷に花水木が咲いた・・100年も前のことだ。
かの国では「ドッグウッド」、犬のノミ取りに利くからだとか。
誰がつけたか「花水木」、実に清楚な花名ではないか。

しかし、この花(正確には花ではないが)実に三枚目な仕種をする。
花弁にみえる葉がつぼみを包んで、まるで茶巾のように頭の上で手を結んでいる。この愛嬌が・・名前に似ず愛くるしいのだ。

ちょっと不思議なのは、季語にこの花が見当たらない。水木でもないのだ。何故だろう?
# by kamadatetsuya1017 | 2005-04-27 22:29 |

朝顔

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季節はずれの朝顔・・これは去年の夏 近所のお風呂やさんの軒先に咲いていたもの。毎年のように鮮やかに咲いて・・私を刺激するのです。

というのは、この青・・どうにかして波状紋の大皿に映すことはできないかな・・と。
なんともいえない品の良い青・・・到底レシピすることが出来そうにないほどこころに沁みます。

九谷に徳田八十吉さんという人間国宝の陶芸家がいます。
今 この青を表現できるとすればこのひとだけかもしれません。

朝顔が中国から日本に運ばれて1200年、最初の花はこの青だったようです。
# by kamadatetsuya1017 | 2005-04-26 23:55 |

鬱金桜

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うこんのさくら・・って、桜は左近、右近は橘じゃなかったっけ?
それに、あのカレーの黄色の鬱金にこんな花が咲いたっけ?紛らわしい桜だ。
植木屋の染井さんのお陰で、桜といえば染井吉野とばっかり思っちゃう昨今、この鬱金、結構由緒ある桜なのだそうな。

写真でもわかるように僅かに黄緑色をしてる。そこらへんがしょうがの鬱金に似ていてこの名がついたとか。
散り際の潔さは白でなくちゃ・・が染井さんが売れっ子になった理由のひとつ。黄緑は嫌われたのかも・・。

昨日チャリ散歩した水元公園にひっそりと咲いていました。
純白のウェディング・ドレスは初婚だけで、再婚は色つきドレスを着るのが慣習・・そんなこと思い出しちゃった。

でも、だた真っ白な染井さんよりこっちのほうが味わい深いな・・・。
# by kamadatetsuya1017 | 2005-04-25 18:29 |

チューリップ

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在日世界各国の大使館は、その国のナショナル・デーには様々な趣向を凝らしてパーティーを開くのが普通だ。かつてそうした幾つかのパーティーに招かれた時代があった。

圧巻はオランダ大使館だった。季節は丁度今頃。
庭園は言うまでもなく、館内は本国から空輸された無数のチューリップの切花で埋まった。
その華麗な美しさは目を見張るものだった。

中央アジアで発芽したチューリップ、やがて欧州の宮廷を彩る花になった。
徳川家康が幕府を開いた頃、オランダではチューリップは熱狂的な投機の対象だったとか・・。
この花の絢爛として燃えるような色彩がひとの心を惑わせたのかも知れない。
無理もない、誰だってこの花の妖艶な姿と色合いに思わず見とれてしまう。
# by kamadatetsuya1017 | 2005-04-24 15:37 |

雪柳

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春になればいやでも目につく雪柳・・小米花ともいうらしい。
まるでねずみ花火のように行方定めず奔放に白い輝きを撒き散らす

月うるむ地にただようて雪柳 石原八束

背丈の低い木だから 足元でじゃれる悪戯っ子のようだが、近づいてみると繊細、端正な花弁に驚きもする。バラ科、出自の良い花なのだ。 
# by kamadatetsuya1017 | 2005-04-24 00:14 |

最初の一枚を・・・山吹

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「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ哀しき」

雨宿りを請うた道灌に「蓑ひとつだになきぞ・・」とせつなさを訴えた娘のこころ・・手にした山吹の花は・・・雨に打たれて鮮やかに色づいていたのだろうか。

上野から谷中の墓地を抜けた日暮里に道灌山がある。道灌ゆかりの地である。私の母校はその丘の上にある。
男ばかりで育った六年、道灌並みにおんな心のわからぬバンカラな母校だったような・・。
# by kamadatetsuya1017 | 2005-04-22 12:01 |