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里山(986/1001) 2005/11/27記

2005年12月12日に
エッセイ『折々の折り』は
1001夜を達成して休筆した

爾来2年半・・思いたって時々読み返す
連続更新を維持する苦しさに
眠い目をこすって喘いだこともある

今でも・・今だから・・
このブログに転写して
復刻させてみたい話題もある
そんな試み・・を始めてみた


              欧州の田舎のようなたたずまい・・この建物と芝生の庭の中に
              私の幼年期の懐かしい思い出がイッパイ・・今でも・・ときどき訪ねます
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広辞苑を見ても「里山」という言葉は見当たらない
結構身近かな言葉のように思えても
決して古い言い回しではないのかもしれない
正確な定義はわからないが
自然に恵まれた牧歌的な農村風景とでもいったらよいのだろうか
 
その里山に身を置くというのは
今ではひとつの旅である
自然を求めて・・ひとは特別な思いを馳せる
もとをただせばそれしかなかったのにである
都市生活とは・・里山と対極にある風景なのだ
 
ひとが優しさを失いつつあるような気がしてならないが
それはことによるとあんなに豊かにあった里山を
機能と利便のサイエンスのために供え物にしてしまったからじゃなかろうか
 
山は特別な休暇をとって登るものであり
川は泳いではいけないプール・・
林があればそれは公園であり
花は花屋さんで買うものになってしまった
とりわけ都市生活者にとって
自然はいつの間にか季節ごとに差し替える床の間の絵のようだ 
離れて見ることはできても
その懐に抱かれることのない高価な掛け軸である
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30万坪の庭に・・
無造作と思えるほどに無数の花が咲き乱れ
その無造作の中に身体を埋めて
日がな細やかに手入れをする老女 
既に90歳になろうとしているが
花の中にいれば齢をとることも忘れているようだ
 
長い冬も決して雪かきをしない
怠けているのではない 
花々は・・雪のお陰で地の下に暖かく守られているから
無闇にかいてはいけないのだそうだ
花を眺めるなら都会でもできる・・しかし
花を愛するなら・・
ひとは地に根を下ろした花の中に住まねばならぬ
優しさは・・花を眺めるだけでなく
花と一緒に暮らすなかで芽生えるものに違いない
この老女の生き方はそれを教えてくれているようだ
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世界的な絵本作家ターシャ・デューダの生き方は・・まさにその手本
「生きる上で大事なものは・・・時間と手間のかかるものなのです」・・と彼女は言う
その時間と手間の省略のために一喜一憂してきた科学への
痛烈な皮肉のように聞こえて・・
実は・・科学の可能性への大きな示唆を含んでいる 
つまり・・科学もまたその進歩に時間と手間を惜しんではならないのだ
 
科学が大事なものであるなら
それはひとを大事にするための手段でなければならない
だから時間と手間を惜しんではならないのだ 
ひとが優しさを失いつつあるのは
科学がひとを大事にしようとしないからである
だからひとは里山に旅をして・・その懐に抱かれて癒されるのだ 
 
「私はひとりで暮らすのが好き・・ひとと一緒が苦手だから・・・」
90年の半分を不便を友にして里山でひとり暮らしをしてきたターシャが
花や絵本を通して最もひとや生きものに優しいこころの持ち主だということは
・・それこそなんと言う皮肉だろう・・
バーモントの春の・・その花の群れ咲く彼女の庭園は
まるで神の庭のようだ・・2005/11/27記
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今年の6月・・ターシャは
家族や親しい友人に囲まれて
ターシャの庭のように
花〃の咲き乱れる神の花園に旅立った
バーモントの秋は・・寂しそうだ


折々の折り 1001夜・・(2005/11/27)長いけど・・お暇があったら是非・・
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-31 02:12 | 折々の折り

今年も入選できましたぁ~~!!

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陶芸を始めてすぐのころ・・勉強にと思って
この展覧会に出向いたことは何度もありました

そして・・いつでもこの展覧会は
雲の上の展覧会なのでした
手も届かなきゃ・・歯もたたない
そんな思いで図録を購入し
夜な夜な眺めては・・溜息をついていました

あれから10年余
去年に続いて・・今年もまた入選を果たしました
人生に何が起こるか・・やっぱりわからないものです

いつだったか・・プロ野球のニューフェースが
試合に出た後のインタビューで
「去年まで・・テレビでしか見たことのなかったスター選手と
一緒に同じグランウンドに立っているって・・
とっても不思議な気分でした」
そう言ってたのを思い出します

全く同じ気分とでも・・10年前の雲の上に
私の作品が並ぶのですから・・

今朝の新聞に・・今年も
私の名前を見つけて入選とわかりました
何度味わっても同じことですが
この幸運は飛び上がるほど嬉しいものです

通ったこともうれしいのですが
通ることによって・・
次にどうすればよいのかも
おぼろげながら見えてくるのが
もっとうれしいのです
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今朝の新聞の話題は・・この4人のアスリートたち
百分の一秒を詰めるために払う努力には
壮絶なものがあります

負け続けていては・・どうしても掴めない
「何をなすべきや・・」が・・このメダルから
将来につながってゆくに違いありません

ここでも「幸運」がもたらしたものを
大事にすべきだと思うのです
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-23 22:10 | 陶芸

てつ56 脚 (92/569)

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頭はクレバーだったのに
歩けなくなって数年・・
94歳で親父は死んだ
「オレって・・死に方忘れたみたいだ・・」
歩けたころの口癖だった

息子の私は・・
10数年前・・アキレス腱断裂
去年・・腰部ヘルニアの手術
今では・・左脚を少し引きずっている
だから・・
歩くのが少し億劫でもある

でも・・歩くぞぉ~~!
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-22 00:36 | ことば

てつ56 肩の荷 (91/569)

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恥の文化って・・日本人の美徳だと・・
ルース・ベネディクトが蘇ったとしたら
今の日本をどう書くのだろう

『恥』・・何をもって恥とするのか
それさえも・・はっきりしないほどに
恥をどこかに置き忘れてきたみたいだ
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-17 23:53 | ことば

てつ56 ためらい・・(90/569)

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許せないものが多くなって
世の中・・ギスギスしてきた

好意・・ひと皆
お互いにこれをもって生きるために
どうしたらいいんだろ・・?

人間同士が・・
きっと遠いんだろなぁ
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-14 00:09 | ことば

てつ56 海 (89/569)

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言うまでもないが・・人間って小さいなぁ
だけど・・その割には
結構でっかいことしてるんだよ

だって・・寝室と食堂でしかなかったこの自然の中に
仕事場作っちゃったんだもんな
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-09 23:28 | ことば

『ビフテキ丼』

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                                写真は・・お店のパンフレットから

カメラは持っていたのだが・・撮るのを忘れた
懐かしい味にであって・・つい箸が先走ったのだ
『ビフテキ丼』・・40年前の思い出・・

昭和40年代の前半・・
テレビ番組の制作者だった若き日の私は
しばしば赤坂のTBS局舎から程近い「津つ井」で昼飯を食った
多少仕事がらみの会食だったから
ちょっと贅沢なこの昼飯も会社もち・・
あまりうるさいことを言われない時代だった

昔あった辺りに店が見当たらない
一年ほど前に引越したとか・・
「そこの路地をさ・・あっちのほうへ歩いて・・
アメタイの宿舎のすぐそばだよ~~」
近くの店のおっさんの答えがこれ・・
これじゃ判らなくて・・タクシーのナビに頼った

昔とは様変わりして・・広々と洗練されたお店
迷わず・・ステーキ丼を注文した・・2、630円
今でも少々贅沢なランチかもしれないが・・
なんてたって・・ここは天下の赤坂である

懐かしい友達と再会して
ことさらに気取るほどじゃなくても
ちとしゃれたランチを・・なら
お奨めである・・ビフテキ丼・・洋と和のコラボレーション
飯にしみた肉汁も・・実にいいのだ

赤坂 津つ井
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それにしても・・乃木坂通りと一ツ木通りの交わるあたり
つまりTBSの近辺は・・往時を偲びようもないほどに変わった
昔だってにぎやかだったが・・その上実におしゃれな街になった
まるでテーマパークのような一角に・・
テレビから抜け出たような若者たちが溢れている

40年前・・このあたりが仕事場だった時代
スーツで仕事してたのがウソみたいでもある
数年前・・リタイアしたTBSの社長がテレビで挨拶していたが
そのお顔は・・あのころおつきあいのあった課長だった
もしかしたら・・津つ井でも一緒だったかも・・

遥かなる・・遠い日々・・懐かしい午後だった
by kamadatetsuya1017 | 2008-08-01 23:34 | 食べ物