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思い出

親父が死ぬと・・色々やることがある
あちこち訪ねて・・結構面倒だ
やっと更新したけど・・
レスはもう少し時間をくださいね・・
応援・・ありがとうございます

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ついに黄泉の国に旅立った親父は・・
1963年・・大学から派遣されて
およそ一年間欧州に遊学したことがある
まだまだ日本の国力は弱く
今思えば貧乏旅行だったようだ

帰国して聞いた話の中で
ひとつのエピソードを思い出す
他愛のない話だが・・
しかし・・死出の旅と深く関わっている

「さてどこだったろうか・・多分
イタリアでのことだったかな・・
何かの折りに・・
お前はクリスチャンネーム持ってるか・・
って聞かれたことがある

実は私は生まれた時に洗礼を受けていた
だけど・・そのときもらった洗礼名
つまりクリスチャン・ネームを
まるで使ってなかったから忘れてた

思い出せないじゃしゃれにもならんから
爺さんのクリスチャン・ネームを借用しちゃったのさ
そしたら・・それまでのよそよそしい雰囲気が一気に変わって
まるで親戚みたいに扱ってくれるんだ
やっぱりヨーロッパでは洗礼名のあるなしは違うもんだと
妙に感心した

でもさ・・爺さんのを借りてウソついちゃったわけで
少々気が咎めた
そこで帰国してから
洗礼を受けた教会を訪ねて
古い記録をたどって調べてもらったのさ

あったね・・これが・・
○○○ってのが私のクリスチャン・ネームだった
そこで・折角きちんと判明したのを機会に
日曜日には教会に通うことにした・・のさ

この○○○・・一度聞いたけど
私も忘れた
親父と一緒に教会通いを始めて
やがて洗礼を受けたお袋に聞いても
自分のさえ覚束ない始末
親父の分までなど覚えていないのだ

だから上のフォトのミサでは
神父さんは・・そこを曖昧に紹介してくださった
温情でもあろう・・か

今頃・・天国の入り口で
「お前の洗礼名は・・?」と聞かれ
またまた自分の祖父のを借用してるかもしれない

今度はウソが通用しないのを
知ってるだろうか・・
記者会見でウソついてる先生が多い昨今
ちと心配ではあるのだ・・

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-31 22:33 | 未分類

父の死・・

昨晩 寝ようかなと思ったころ・・電話が鳴った
我が家の頑固爺さんが入院する病院からだ
「チチキトク」・・である

そのまま深夜を南房総に向かって走ったが
死に目には間に合わなかった
享年94歳・・・よく生きた死だったと・・

この10年・・重度の難聴だったが
その分自らの肉体が発するメッセージに耳を傾け
衰えゆく老いと闘っていたのかもしれない
自ら医師としての観察・・ときに鬼気迫るものだった

還暦を過ぎた息子に
ふた親が健在なんて・・できすぎ
「オレって死ぬのを忘れたかも・・」と言っていたが
さすがに息子より後では・・そう自制したのかもしれない

医師として随分と沢山患者さんの体にメスを入れてきた
病のためとはいえ・・
患者の苦しみは十分に理解していたはずだ
だから・・最後は自分の肉体を医学のために献体したいと
嫡男の同意を署名にしろ・・と脅したのは
かれこれ30年も昔のことだったろうか
一束の頭髪以外・・家族に戻ってくるものはない

葬儀不要のこと・・
親族のみのささやかなミサで
静かに旅立ちたいと・・

そう書き残した遺言に従って
明日・・教会で別れることにした
もっとも94歳ともなれば
見送ってほしい旧友たちも既に先立った

残された88歳になる妻を気にして
大事にしてやってほしい・・と
最後にそう書いてある
明治の気質は・・勇ましくも
荒々しいだけではなかったようだ
-------------------------------
そういうわけで・・この数日
息子も少々忙しい
レスコメントは・・少々遅れそうだが
お許しを・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-10-27 21:36 | 未分類

習作

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富士山麓のセカンドを建て直したのは1992年
陶芸に転ずる3年前のことだった

新しい家の壁に絵がほしくて・・
新しい家の食器庫に食器がほしくて・・
絵を描きはじめ・・陶芸に手を染めた
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そのころの習作クロッキーが・・
今でも壁にかかってる

絵は・・・最初から才能がものを言う
やきものは・・才能の前に努力がある
少し乱暴だが・・
絵は芸術で・・陶芸は工芸だからだ
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だから・・いつの間にか
情熱は陶芸に収斂していったようだ

1995年・・ちょうど分かれ道
ここに来て・・壁の絵を眺める度に
あのころを思い出す

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-26 23:56 | 未分類

静謐

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ひきもきらで繰り返す人間の愚行を
意にも介さず悠然と・・
静謐・・この何事もない穏やかな閑けさ・・
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本栖湖 精進湖 西湖 河口湖 山中湖
我が家から1~2時間走れば
この順で巡ることができる
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雪があったほうがきれいな富士だが
こうして淡い靄の中にほの見えるシルエットも
やはり優美である

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-23 08:35 | 自然

富士山

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この美しい山の麓に
小さなセカンドハウスを建てて・・30数年
随分と楽しませてもらった

陶芸に転じて・・なかなか来られなくなった
今年になって二度目
冬支度のj準備のためでしかない
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素焼きの窯の火を落としてから
深夜の東名を独りで走った

そのまま富士の五合目に着くと
雲海を裂いて夜が明けた
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暗色の雲が真っ赤に燃え
やがて僅かに藍に染まりながら
純白に落ち着いてゆく
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雲に一歩遅れて木々が目覚め
既に冠雪間近な冷たい空気に赤く輝く
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冷え切った身体に・・
それでも流れる赤い血に温もりが蘇り
不思議なほどに・・
わが身の生命力を・・感じるのだ

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-19 00:09 | 自然

コスモス

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コスモスや薄き光りに日の温み  てつ
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行きずりに曲がりし角の秋桜  てつ
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旅果ててこの一輪の秋桜  てつ
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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-14 23:28 |

小林政美陶芸展

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笠間陶芸の丘・・・
はるか西の空・・筑波の向こうに
落日の予兆が・・
天蓋を突き抜けた蒼茫の空
ひと秋に数日かもしれない
そんな一日が終わろうとしている
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笠間の師匠 小林政美さんの個展
窯焚きを終えた朝・・
開放感に浸りながらのドライブだった
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つい先日工房にお邪魔したばかり・・
少しも慌てず・・・いつの間にか
これだけの作品の制作を・・
ねじり鉢巻してる師を見たことがない
涼やかに・・作品が生まれる
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水戸から笠間に向かう途中
立ち寄った大塚池
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以前に見覚えのある番い黒鳥が
まるで甘いくちづけを誘うかのように・・・
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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-10 02:01 | 陶芸

what is this?

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久しぶりの・・工房特設スタジオから・・
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これって・・何だと思う?
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案外身近にあるんだけど・・
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答えとてつ56・・more(43/569)

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-05 23:14 |

オーシャン・ビュー

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彼が暮らす部屋のすぐ上に・・
窓に向かえば
オーシャン・ビューのレストランがある
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彼が暮らす部屋からも・・
この壮大な太平洋が見える
あのヘリポートに着いて
そろそろ2ヶ月になるだろうか
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一緒に食事をしたが・・
すぐ脇にカクテル・バーがあった
夜のオーシャン・ビューも悪くない・・らしい
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彼が暮らす部屋の並びのサロンで
海を見ながら・・話をした

きわめて深刻な診断をされた
別の病院での数ヶ月がうそみたいに
ここに来て・・
彼は急速に回復し始めた

壮大な太平洋が
彼に力を蘇らせたのだろうか・・
ここは南房総のK病院である
ホテルではない

しかも・・特別な金持ちしか入れない病院でもない
それでいて・・病院の様子は
かなりかけ離れて豊かな気分になる
海があるから・・きっとそれも確かだ

もしかしたら・・絶望を抱えた日々が
もしかしたら・・希望が見える日々に
病院って・・医療だけではない・・
そう感じる


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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-01 01:21 | 風物