カテゴリ:自然( 21 )

晩秋

とりわけこの数年・・
セカンド・ハウスを訪れる機会は激減した
工房暮らしが結構あわただしいからでもあるし
子どもたちが巣立ち・・私も仲間たちも・・
少し歳をとったせいもあるかもしれない
だから・・建物もだいぶ傷み
大工のクロちゃんに直してもらったのが・・
今年の夏のことだった
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修理を終えて・・
点検のために久しぶりに・・山にきた
木々は・・晩秋らしく紅葉していた
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工事を始めるころには・・こんなに緑が濃かったが
この季節の落差が・・山の良さでもある
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じっとしていると・・身体の芯から冷えて
ついそこまで・・冬が近い
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葉擦れの音の・・もの寂しく
遠い昔のあのざわめきは・・今はない

ここにたたずむと・・
ひとは・・自然に詩人になる
しかし・・それが切なくもあるような・・
そんな気分になってしまう
これも・・少し歳をとったせいなのだろうか・・
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いただいたコメントにお応えして・・
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ちぢみさま・・熱い珈琲を・・
ご用意いたしました・・笑
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それとも・・
この季節・・こちらにしましょうか・・?・・笑2
by kamadatetsuya1017 | 2008-11-10 18:00 | 自然

老い・・を

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こんなに蒼い空を・・
鳥が翼を広げたように
真っ白な雲が飛んでいた
素晴らしい朝だった
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猫じゃらしの草むらを・・
日差しの暖かな公園を
散歩した
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コスモスが揺れ
秋の気配も揺れていた
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桃次郎を連れ立って歩いたんだけど
ちょっとした段差につまずいて
あっけなく・・転んだ
持ちこたえる力が・・身体にない
びっくりするほど・・簡単に転んだ
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近くのベンチで日向ぼっこしてた老人が
「大丈夫かい・・?」と声をかけてくれた
嬉しさ半分・・情けなさ半分
いや・・もっとだったかも
病気のせいばかりじゃない
確実に・・老いている

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by kamadatetsuya1017 | 2007-10-14 11:01 | 自然

久しぶりのセカンド・・

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木漏れ陽の差す小径
深い木立に
幼かった吾子たちの
賑わいが蘇るみたい
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我が家の前の・・この小径
やがて葉が落ちれば・・
冠雪の富士が目の前だ
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我が家につながるこの道から
富士をさえぎるものはない
春はよもぎ・・秋はススキ
夏アザミの荊さえ愛おしい
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ただ広々としたこの大草原を
かつて放牧の馬が走ったが
近頃は見かけない・・
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陶芸に転じる前・・
大抵の週末はここで過ごした
子どもたちは幼く・・
私も妻も・・仲間たちも若かった

居心地の良い場所・・
それを『昴』ともいう
青白き頬のままで・・
そういう日々がここにあって
やがてみんな巣立っていった
さらば昴よ!・・今はとても静かだ

久しぶりに来て・・しかし
ここは・・やはり私の昴のようだ

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by kamadatetsuya1017 | 2007-08-30 00:27 | 自然

船出

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黄昏から落日までの僅かな時間
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赫々として燃える天地は
暗い闇への序章
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慣れた航路
夜明けの興奮だけが船出じゃないようだ
慣れた時間
眠りにつくための船出・・

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by kamadatetsuya1017 | 2006-11-21 22:51 | 自然

静謐

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ひきもきらで繰り返す人間の愚行を
意にも介さず悠然と・・
静謐・・この何事もない穏やかな閑けさ・・
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本栖湖 精進湖 西湖 河口湖 山中湖
我が家から1~2時間走れば
この順で巡ることができる
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雪があったほうがきれいな富士だが
こうして淡い靄の中にほの見えるシルエットも
やはり優美である

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-23 08:35 | 自然

富士山

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この美しい山の麓に
小さなセカンドハウスを建てて・・30数年
随分と楽しませてもらった

陶芸に転じて・・なかなか来られなくなった
今年になって二度目
冬支度のj準備のためでしかない
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素焼きの窯の火を落としてから
深夜の東名を独りで走った

そのまま富士の五合目に着くと
雲海を裂いて夜が明けた
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暗色の雲が真っ赤に燃え
やがて僅かに藍に染まりながら
純白に落ち着いてゆく
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雲に一歩遅れて木々が目覚め
既に冠雪間近な冷たい空気に赤く輝く
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冷え切った身体に・・
それでも流れる赤い血に温もりが蘇り
不思議なほどに・・
わが身の生命力を・・感じるのだ

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by kamadatetsuya1017 | 2006-10-19 00:09 | 自然

回想の海・・九十九里浜

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房州九十九里・・白子の浜
40数年前のひと夏
この白砂に腹ばった青春の日々があった
1964年 大学3年の夏休みだった
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海を背中に一本道を僅かに歩くと
この豪壮な網元の家がある
いわし漁で栄華を極めた
昔日を今に伝える見事な普請である

あの懐かしい夏と何も変わっていない
くぐり戸のついたかんぬき門扉が
モダンになっただけ

ゆうに二階分の高さがあって・・しかし
これで平屋建て
建坪だけでも百坪はあったろうか
あの青春の夏は・・
この広すぎるほどの大きな家で・・
今は亡き老婦人と私のふたりきりだった
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お婆さんひとりでは
グルリと取り巻く70数枚の雨戸を
毎日開け閉めすることさえ叶わない
だからそれをするのが毎朝毎晩私の勤め

庭の隅の井戸から水を汲んで
庭に撒くのも 浜で泳いでもどる午後の日課だった
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この玄関から入った正面に
書院造りの主の部屋があった
お婆さんは・・
私をそこに寝泊りさせた

大きな座卓に座って
毎日読書三昧に過ごした一ヶ月だった
読み疲れれば・・
あの浜で海に浸かり 風に吹かれて
うとうとするのも気持ちのよい午後だった
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プーシキンから始めて
ロシア文学のめぼしいものはほとんど
ここで読んだ

一日333ページはノルマ
読み耽った夏休みの終わりに
それは1万数千ペ^ージになっていた

生涯に一度
忘れることのない夏・・

昨日の午後
この家を見つけて
暫く回想に耽った
あのお婆さんは・・今は亡い

もしお暇があったら・・
ここにも書いたことがあったっけ

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by kamadatetsuya1017 | 2006-09-12 02:41 | 自然

幕張の海・・

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この一本の道が続く海辺・・
私が子どものころ・・ここも海だった
満潮の潮に追いかけられて走るほどの
遠浅の海・・潮干狩りの海だった
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埋め立てられたが・・それは海だけのこと
空は埋められないらしい・・・
だから・・子どもの頃と同じ夏の空・・
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はるか向こうにメッセが見える
田舎は都会に変わった・・のだ

成田空港からの帰り道・・
久しぶりに懐かしい海に寄った
この空の向こう
息子夫婦が・・イタリアに向かって
ハネムーンにでかけた昨日の午後のこと・・

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by kamadatetsuya1017 | 2006-09-05 20:35 | 自然

犬吠崎の夜明け

そろそろ寝ようかな・・って思う深夜
カメラバックだけを積んで・・独り走り始めた
真っ暗だけど・・ゆったりとした時間だ
目指したのは・・
房総半島の東端・・銚子の犬吠崎(いぬぼうさき)
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深夜営業のファミレスで夜食したり・・珈琲飲んだり
それでも夜明けまえの犬吠埼に・・
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沖を行く船のための灯台だけど
海を探して走る車にも・・同じように灯台だ
その光りを頼りに・・人家を離れた暗闇の中で
太平洋の波が聞こえてきた
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ミルキーホワイトが破れて
淡い太陽が顔をのぞかせ
the day break・・夜が明けた
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シャッターを押すたびに
空と海の色彩は
慌てふためいてウロウロしてる
まるで初めての朝を手探りするように・・
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眠ってれば見えないこの光芒・・
眠ってれば・・出会うことのない感銘
夜明けの海に・・
それをみつけたような気がした

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by kamadatetsuya1017 | 2006-08-05 05:24 | 自然

妙高高原

土曜日の夜・・
工房の仕事を終えて・・シャワーを浴びて
カメラ・バックとクーラー・ボックスーを積んで
車で走り出したのは・・9時半だった
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大学時代の仲間が集まって・・
再会を楽しむ・・今回は戸隠の手打ち蕎麦
後輩のA君が打つ蕎麦を食べ
夜は旅館で宴会という段取り・・20人が参じた
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首都高速 中央高速 長野高速 上信越高速を乗り継いで
400キロ近くを一気に走った
予定通り・・明け方に妙高高原に着いた
再会だけなら・・汽車でいい
折角だから・・フォト・トレッキングもしてみたかった
徹夜ドライブをしたのは・・そういうわけだった
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旧友たちと別れて・・
笹ケ峯の乙見湖の近くを歩いたのは翌朝
幸運にも・・それこそ梅雨の合間の五月晴れ
水芭蕉の群生には遅かったが・・
滅多に誰ともすれ違うこともない山道を
僅かな残雪に鳥のさえずりを聞きながら・・
ゆっくりと歩いた
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工房の仕事も最後の追い込みだが
考えてみれば・・いつでも「最後の追い込み」なのだ
二の足を踏んだ出席の返事・・
でも出席してよかった・・
ひとも空気も・・あったかい
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窯を焚きながら・・これを書いている
小諸なる古城のほとり・・雲白く遊子悲しむ
小諸の懐古園まで足を延して
帰宅したのは・・月曜日の夜
出かけたのと同じ9時半だった
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by kamadatetsuya1017 | 2006-06-20 16:25 | 自然