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Violin

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ヴァイオリンが今の姿になったのは
家康が将軍だったころである
それから400年・・ほとんど変わっていない
変えようがないほどに・・完成された木工芸術でもある

諏訪内晶子 高嶋ちさ子さんが使ってるストラド・・
ストラディヴァリは
8代将軍吉宗のころに作られたものだ
今でも聴く者のこころを揺さぶる・・
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表板は松 裏板は楓・・
この二枚の板の間で限りなく共鳴した音は
この f 字溝から耳に届く
だれが考えたのだろう・・・
これが f でない姿は想像できない
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湯浴みする女性のうしろ姿・・俗説だが・・
そうかもしれないと思わせるほどに美しいシルエット
糸巻きの渦は
たくし上げた髪の毛とでも・・
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少し高価だが羊腸弦を使えば
それはバッハやモツアルトへのノスタルジーかもしれない
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何を撮ってみようか・・・
花や自然に伍して人間にだって
こんな美しいものも作れる
それがヴァイオリンなのだ

私が子どもの頃に使ったヴァイオリン
勿論ストラドのような名器ではないが
1952年 日本人の製作者の手で作られた
半世紀の間・・私の手許にある

今ではひどい音しか出せないのがわかっているから
弾くこともないが・・
楽器にとって・・それは不幸なことだ

暫くの間
弾ける者が弾けば
きっと・・優しい音色が蘇るだろう
by kamadatetsuya1017 | 2006-02-27 00:16 |

drop・・ lesson(2)

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一回目の挑戦は・・
映りこみを狙って・・にぎやかな背景になってしまいました
名人 達人のアドバイスを
しっかりと頭にたたきこんで
ちと稽古してみました
例の工房特設スタジオで・・です
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麦の穂にdropを作って
背景と補助照明に気を使ってみたのですが
根が派手な性格なもんですから(?)・・
抑えるのに苦労しました・・笑
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ナチュラルならフィールドにかないません
でも特設スタジオならではの工夫を
これからも考えてみようかと・・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-02-23 00:27 |

兵馬庸

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書斎の書架に
兵馬傭のレプリカが二体・・飾ってある
いつ どうして手に入れたのか覚えていない
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始皇帝から二千年
地下に眠っていた傭だが
鋭い眼光は
時空を越えて
今も戦場にいるかのようだ
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レンズを向けているうちに
壮大な物語が頭をよぎった
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現代人が喪失してしまった顔・・・
この兵士の表情が・・とても好きだ
by kamadatetsuya1017 | 2006-02-19 22:47 |

どうして・・・

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きっと幼い少女の腕に抱かれて
可愛がられていたはずなのに
どうして・・?って聞こえてくる

広い畑の角の杭のうえ
やっと這い上がって見まわせば
おうちがどこか判るかな・・

小さなぬいぐるみの
小さな目が
いっぱい何かを言っている
「どうして・・?」
どうしてなんだろう・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-29 23:29 |

look up

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見あげるのは・・夜の空だけじゃない・・・
いつだって
見あげてる目って・・・いいもんだ
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第一 顔つきだって良くみえる
明るくて 穏やかで
そしてキラキラするんだ
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光りが運んでくるものは
希望とか夢・・・
下を向いて見つかるものじゃない
だから
ほら・・・見あげてごらん!
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-24 20:41 |

腐食

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小さなドラム缶が腐食した
まるで地球の深遠を覘くように
ポッカリと大きな穴を残して・・

やきもので
この色 この風合い・・
出せたらいいな・・と思いながら
この道の深遠をも覘いたような
そんな気がした・・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-15 23:26 |

クラシック・カメラ

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昨日のもカメラなら これもカメラ
多分70年くらいの隔たりしかないのだろうに
何という進化・・
ライト兄弟の双葉飛行機とジャンボの差みたいだ

このカメラに関して
私に解っていることは殆どない
ただ我が家に伝わって残されているだけ

少しは知りたくて
中古のカメラ屋さんに電話してみた
「レンズは?」
「どうやらカールツァイスって・・読める」
「Compur・・ってあるけど・・」
「あぁ それはシャッターかな」
「一度機会があったら持ってきてみてください」
口ぶりでは 
どうやらクラシックカメラとしては興味があるらしい・・

折りたためば煙草二つ分くらいの大きさ
蛇腹を広げ 後ろに乾板を差し込む仕掛けのようだ
絞りとシャッターだけで・・・何とも単純だが
たっぷりとした存在感がある
宮廷貴婦人のスカートみたいな蛇腹を潜り抜けて
光はゆっくり乾板に焼きついたのだろう

セピアの画像のセピアな時代・・
時代はめまぐるしい・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-12 23:40 |

D200

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最初にデジカメを買ったのは
知人に頼んでHPを作ってもらったときだった
Finepix1300 確か9000円ほどのものだった
その知人に頼んで買ってもらった
陶芸家のサイトだから
せめて器の写真を少しは載せたかったのだ

少し勉強して
やっと自分の手で新しいサイトを建てなおしたとき
二台目を買った ニコンのCoolpix4300
一台目に比べたら なんと高機能なのかと驚いたりもした
器がきれいに撮影できるようになったのが
何より嬉しかった

しかし
人間って欲張りなものだ
もっときれいに撮影したくなる
とりわけ
私のライフワークみたいな「糸抜き波状紋」は
カメラ泣かせの難題である
腕もさることながら
レンズの性能に頼るしかないところがある

ニコンの最新機種がD200
発売されてまだ一ヶ月にもならない
いささか手に余るカメラだけど
思い切って乗り換えたのは
そういうわけで
波状紋のせいということにした

まだ外に持ち出して一枚も撮っていない
幾つものボタンのひとつひとつで
何ができるのかを指で覚えるのが先きだからである
こういう写真が欲しければ
どういう設定にすればいいのか
指でまさぐって馴染むしかない

時間があると部屋や工房で
あちこちめがけてシャッターを切っている
「モードボタンを押しながら 
メインコマンドダイヤル回してオートにし
サブコマンドダイヤルで好みの絞りに・・」

こんな組み合わせが幾つあるだろう
全部とは言わないが
やりそうなことは覚えねばなるまい

残りの人生で
四台目に乗り換える暇はなさそうだ・・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-11 23:39 |

聖書

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私はクリスチャンではないが、バイブルは持っている。
この赤い皮表紙の聖書、1980年に自分で買ったものである。
歴史上最大のベスト・セラーはどうやら聖書らしい。
2000年にわたってこの地上で読み継がれてきた総数は、天文学的な数字に違いない。

この聖書、発行するには、普通のトレンディーなベスト・セラーとはおよそ違った苦心があるようだ。
先ずは繰り返し読まれることが前提だから、装丁の頑丈さが必要。ページがバラバラになっては困るのだ。

携帯することもあるから、なるべくコンパクトがいい。それには薄い紙を使う。
薄くても弱くては破れてしまう。もしこの写真のバイブルを普通の出版物と同じような紙を使えば、ゆうに電話帳二冊以上の厚みになってしまうと聞いた。
だから、小さい本だがずっしりとした重さがある。

この重さは、クリスチャンだけのものではない。
西欧世界そのものが、長い歴史の中で背負ってきたものである。
信者の教典であると同時に、西欧世界の暮らしのバックボーンでもあった。
親のしつけ、学校の指導の前に、神の教えがある。しつけや教育のバックボーンでもあるのだ。

旧約聖書の中の「箴言」の冒頭、ソロモンの箴言は、
「我が子よ、あなたは父の教訓を聞き、母の教えを捨ててはならない・・」から始まる。
ここに書かれていることは、特別な信仰がなければ解らないことではない。
極く普通に生きてゆく上で、道しるべになりそうなことばかりなのだ。

丁度、一昔前、「少年老い易く、学なり難し」と、論語を読んだのに似ている。
これらは、教育のカリキュラムであるよりは、先人の教えを受け継いでゆく文化のようなものだ。思想としてよりも情操として身につけてきたことなのだ。

今、こうした手引きがなくなってしまった。それが何を信じてよいのかを混沌とさせている。
教育を再考するまえに、この国に長く息づいてきた文化が何かを・・取り戻さねば変わりようもないような気がする・・。
by kamadatetsuya1017 | 2005-12-21 09:39 |