カテゴリ:陶芸( 40 )

窯焚き・・

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たまには本業を・・
昨日の明け方4時に火を入れ・・
今朝 3時頃火を落とした長い一日でした
今回はガス窯の還元焼成
焙りから攻め焚きに入る直前の色見穴
これで900度くらいだったかな・・
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窯の中の器が淡いオレンジ色・・に
更に温度をあげると
黄色くなって・・それから白っぽくなってゆきます
昔のひとは・・この火の色だけで
焼け具合をみていたのです
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15時間ほど焙った後
炉内への酸素の供給を制限すると
火は苦し紛れに器や釉薬に含まれる酸素を
奪い取って燃えます
これが攻め焚き(還元焼成)です
暴慢した燃焼ガスが噴出す景色は
いかにも窯焚き・・なのでしょう

大きな薪窯(登り窯)だったりすれば
その噴出す炎も荒々しく 猛々しいものです
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-31 11:18 | 陶芸

土の声

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50センチを越える大皿を削る美しい手・・・だ

素焼きの後に絵付けをするためのキャンバス作り
滑らかな曲面を削りだそうとしている
手指の構え 柔らかな力
そして
土の声を聞こうとする集中

きれいな作品は・・きれいな構えから生まれる
陶芸を始めて2年とは・・とても思えない
しかし
それでも遙かなる道でもある

土はいっぱいものを言っている
どうすればいいのか・・・よく聞いてごらん・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-19 23:56 | 陶芸

自画像

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今までのコンデジでは隠しようもなかったが
D200にしたら顔が見えない・・やっぱりでっかいカメラだ
で・・自画像をいちまい・・
「みなさん・・ご無沙汰でしたぁ・・・!」

このカメラのポテンシャルは実によくわかる
色々なことができそうだ
だけど
「できそうだ」と「できる」はちゃうんだな・・
だから勉強する気になった

陶芸も同じ・・きっと何でもそうだろうけど
ともかく繰り返すことだ
頭を使うのは 手が動くようになってから・・
轆轤に取りついた・・あの日を思い出してる

ともかくいじりまわしてみよう・・
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-18 23:25 | 陶芸

陶の鳥

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笠間の陶芸の丘・・・深い森の中で
土から生まれ 火の中で育った陶の鳥・・・
暗い影の向こうに見えるものは何?
春は近い・・

笠間に土を入れに行った
土もほしかったが
ニコンで撮ってもみたかった
思い通りにはならなかったが
手ごたえはあった

ひとけのない森の
冬ざれの中
枯葉を踏みしだく自分の足音を聞きながら
そぞろ歩いた温かな午後だった
by kamadatetsuya1017 | 2006-01-17 21:12 | 陶芸

アイドル

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彼が初めて工房に来たとき、お母さんと一緒だった。
「この子がどうしてもやってみたいというものですから・・試しに体験させたいんですけど・・」
「粘土で怪獣とか作ってみたいの?」
「・・・うぅうん」
お母さんと話してる間、彼は轆轤を挽く大人の仕種をじっと凝視していた。

約束の日、2時間くらいを夢中で粘土に触れてカップを作った。怪獣もどきにはまるで無関心のようだった。
幾つかの作品が焼きあがって暫くしたら、またお母さんと一緒に来た。
「ちゃんとやってみたいって・・ですからお願いできますでしょうか?」
それで彼は教室に入会することになった。

Yちゃん、10歳、小学校4年生である。サッカー少年でもある。
私の教室の最年少、大人にまじって轆轤を挽いている。教室のアイドルになった。
どうやって教えるか、私にも試練だ。大人に使える説明で、使えないものが沢山ある。だから言葉で教えないことにした。手本を見せて繰り返させるのである。何度でも・・・。

幸いというか、彼にはたっぷりと時間がある。52歳で始めた私の陶芸とは大違いだ。
「Yちゃん! ちゃんとしたことやるかぁ・・だから休んでもいいけどやめるなよ。中学生になるころにはメチャ上手くなるぞ・・・!」
「うん」
「じゃ・・来週も来いよ・・ハィ指きりげんまん!」

今夜のYちゃんの轆轤勇姿である。もういっちょ前の構えだ。
高台削りの稽古だったから、やってみせて繰り返していた。

彼は、私のやって見せたことを真似してるはずだったが、ふと気づくと自分で工夫しているのに驚いた。削りカンナの刃先の向け方、見せたこと以上に使っているのである。
何をしようとしているか、ちゃんと理解しているのだ。かなり核心に触れた技術だからである。
この発見は嬉しい。このまま続いてゆけば・・・、期待が膨らんだ夜だった。

「Yちゃん! サッカー選手じゃなくてさ・・陶芸家になるか?」
「・・・うん!」 頼もしいアイドルである。
by kamadatetsuya1017 | 2005-12-22 23:14 | 陶芸

粉引き茶碗

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「粉引き」、これで「こひき」とか「こびき」と読む。鉄分の多い赤土で成形し、白い化粧土で化粧した後に上釉を掛けて焼いたもの。もともとは古く朝鮮伝来の技法である。

赤土の鉄分に反応して窯変し、思いがけない風合いに恵まれることがある。
「御本を引く」という言い方をするが、器肌に紅斑が現れたりするのもそうした窯変のひとつ。

この茶碗、白い化粧土の合間に土の赤味がでている。
これは、化粧土を柄杓でかぶせるように掛けたためにできた掛けはずしである。そのまま残して景色に見立てるが、これを「火間(ひま)」という。

近頃は、素焼きしたものの上に加飾することが多い。
生ま土に化粧土や釉薬を掛けると壊れやすいからなのだが、これは全てを生掛けで焼いた。
轆轤で挽いた茶碗を乾燥の途中で化粧し、更によく乾燥させてから石灰釉を掛けて、一度で本焼きしたものである。昔風の作り方でやってみたのだ。

失敗すれば、泥舟のように水分を吸って崩れてしまうが、無事にゆけば、このほうが風合いはいい。
陶芸は、偶然や幸運に助けられながら、歩留まりの悪い作業への挑戦ともいえる。
それもまた・・楽しいのである。
by kamadatetsuya1017 | 2005-12-15 01:02 | 陶芸

梨灰釉小皿

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我が家の近くには梨園がたくさんあります。
梨園は、毎年年明けの寒いころに枝を払います。
広い梨畑ですから、一箇所に集められた枝を燃すと大きな灰の山ができるのです。

時々、懇意にしている梨園さんから、その灰を分けてもらいます。
ふるいにかけて水瓶につけ、時間をかけて灰汁抜きをします。
やがて、天日で乾かすときれいな粉末になりますから、それに他の釉原料を加えて釉薬を作ります。ここまでに案外手がかかるのですが、これで自分だけの釉薬ができます。

この小皿は、その梨灰釉を掛けて焼いたもの。レンガ色が気に入っています。
使うほどに滑らかになり、レンガ色が深く沈んで愛着が生まれるのです・・。
秋から冬への器かな・・・。
by kamadatetsuya1017 | 2005-11-02 01:43 | 陶芸

轆轤

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出品の大皿作りも一段落、昨日は最後の窯を焚きながら、小さな食の器を挽いていました。
細かい計算をしながらの大皿に比べて、気持ちのまま、手の赴くまま・・これも轆轤の醍醐味です。

指に覚えさせた形を、無心に繰り返すひととき・・こんな時間が無性に好きなのです。
案外まじめに挽いて、でもちょっとだけ遊ぶ・・そんな気分で楽しみました。

径が15センチほどのこの小鉢、乾いたら高台を切って、それから刷毛で白い化粧土を施します。素焼きをしてから石灰釉をかけて刷毛目粉引きにしようかと・・・。
by kamadatetsuya1017 | 2005-11-02 01:21 | 陶芸

鉄絵片口鉢

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信楽の土を使って変哲もない片口鉢を挽いた
手遊びに弁柄で木の葉を描いて窯にいれた

窯からでてきたとき
この枝に花が咲いていた
御本を引いて淡紅の花びらが舞っている

火のかみさまの戯れ・・
そんなことが楽しい
by kamadatetsuya1017 | 2005-10-22 00:54 | 陶芸

織部ぐい呑み

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黄瀬戸釉に織部を合わせて掛けたぐい呑み。
黄瀬戸も織部も、桃山陶を偲ぶ伝統釉である。だから名手の手になる名品も多い。

いつだったか、黄瀬戸を調合していて、たまたま頂いた灰をうっかり目分量で混ぜた。ところが、これがとても気に入った発色で焼きあがった。そんなものである、大事なときにデーターがとってないのだ。

やがて使い切って、それっきりになってしまった。もう一度再現しようと思いながらまだ作っていない。今回のレシピは、それとは違う配合、そのせいか深みには欠ける。もっと光沢のない油揚げ手の器肌が好きなのだが、それも不十分だ。

でも久しぶりに焼いた黄瀬戸に織部の組み合わせ、土味を損なわない温かみはやはり魅力的なやきものである。
by kamadatetsuya1017 | 2005-09-02 11:05 | 陶芸