カテゴリ:陶芸( 40 )

難産

沢山コメントをいただいて・・こころから感謝です
今夜仕事の後で・・レスするつもりでいます
ありがとうございました・・1/6



d0032782_2344482.jpg

この一ヶ月半ほど・・・
自由になる時間の殆どを工房で過ごした

頭の中には・・
コンセプト通りに
思いのままに変化した器が
くっきりと見えるのに
窯の扉を開ける度に・・
失望に苛まれる

やきもの・・って
こんなに難しかったっけ・・?
久しぶりに打ちのめされて
思い知らされている

9ヶ月あるから・・・・そう言ってくださった
ギャラリーの庵主さんの好意も
思いがけない闘病に邪魔されて
気がつけば・・あと2ヶ月しかない

一心不乱の中からしか
活路は見つからないことを
今までの経験で知っているから
今しばらくは・・・工房で寝泊りしよう

ここにアップした器は
個展のために作り始めた試作の一部
全ては・・墨染めに包まれて
見込みに施された加飾や釉薬が
ひとつに収斂してはくれないだろうか・・
包むとは・・
異質を同化させる触媒なのだと
漠然と・・そんな思いをこめている
d0032782_2345038.jpg

こんな言い方があるかどうか・・
墨染めの粉引き・・
墨染めの黄瀬戸・・
自己主張の強い伝統の発色も
墨染めで包めば
同じ卓の上でも大人しくするかもしれない
d0032782_2345136.jpg

まだ暫くは・・そんなわけで
落ち着かない日々に違いない
更新が思うに任せない我侭にお許しを・・

何人かの方に
身体は大丈夫かとメールをいただいたりしている
緊張と多忙が
身体をシャンとしてくれるのかもしれない

ご心配おかけしたことをお詫びし・・
同時にこころからお礼を申し上げます
by kamadatetsuya1017 | 2007-11-28 00:32 | 陶芸

第二の人生

d0032782_135992.jpg

名をなした陶芸家が・・
若いころに売った作品を回収したがる・・
って話・・案外面白い

下手だったころの作品が人手にある・・
あんなの売っちゃったんだぁ・・
慙愧の念に駆られる・・のかも

プロなら・・当たり前の「売る」だが
売るってことは大変なことだ・・
d0032782_141139.jpg

この春に・・
ふたつの大きな展覧会に通ったことがきっかけだろうが
ギャラリーさんからオファーをいただいて
来春に初めての個展を開くことにした

展覧会の作品が売れたり
ご注文で制作したりもあるから
売ったことがないわけじゃないが
個展というのは・・・
最初から売ることが目的
売れてほしいと願って作るわけだ
d0032782_142659.jpg

やがての日に・・回収したくなるような・・
そんな個展にはしたくない
そう思うと
展覧会に出品する制作とは
少し違ったプレッシャーがかかる

既におおまかな構想とテストが始まった
そのテストのために・・
小型の窯をもう一基買おうかと思い始めた
大皿つくりとは・・違う工夫が必要になるから・・
d0032782_144270.jpg

13年前・・それこそ晩年の趣味のつもりで始めた陶芸だが
思いがけない展開で・・それが第二の人生になってしまった
不思議な因縁を感じるが・・
二年前の今ごろ・・エッセイでこんなことを書いている
折々の折 第二の人生 05/06/12
団塊の世代がリタイアしてゆくこの数年
第二の人生への関心は・・更にいや増すに違いない

今年一杯・・
夢中で取り組むしかない課題が与えられて
それがどんなに素晴らしい試練か
一番判っているのも・・自分
さて・・気持ちを緩めまいぞ・・

てつ56・・・more(78/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2007-06-03 01:47 | 陶芸

贅沢な春

売れちゃいました~~!
「三越で君の鉢を見たが・・
私のすぐ前にいた外国のひとが
あの鉢を・・買う話してたよ・・・」

昨晩・・友人から・・そうメールが入った
今日・・大丸の帰りがけ・・三越に寄った
係りに聞いたら・・メールの通りだった
個人情報の関係で・・
お買い上げの客の承諾なしには
作家といえども・・
どなたかを知ることはできない

しかし・・
作品だけが間にあって
誰が作ったかと無縁に
大きな鉢を買ってくださる
それも外国の方・・

何もわかってないけれど
うれしいな・・としみじみ感じる
あの大鉢は・・
もう私の目に触れることなく
いずこかへ旅立つわけだ

初めてというわけではないが
やっぱりそれなりに感慨深いものもある」4/13
d0032782_22524459.jpg

一昨日の10日から
日本橋の三越で『第47回伝統工芸新作展』が始まり
今日からは・・
東京駅の大丸ミュージアムで『第19回日本陶芸展』もスタートした
d0032782_22535127.jpg

そのどちらにも入選できて
何とも贅沢な春になった
d0032782_2254847.jpg

およそ陶芸の道を志す者ならば
どういう生き方をするにせよ
一度は・・この展覧会への出品と入選を夢見るはずだ
「三越デビュー」・・と
おどけてみても・・ほんとは嬉しいのだ
d0032782_22542284.jpg

去年まで・・ここに並ぶ作品を鑑賞するひとりだったが
今年は・・こうして晴れがましく展示されている
初入選の新鮮な気分は・・
次の挑戦への大きな弾みのように思える
d0032782_22543768.jpg

「展覧会で・お前の皿・・・見たよ
知ってか知らずか・・あのモチーフはさ
フラクタル幾何学そのものなんだよ・・・」
6年前・・初めて波状紋大皿が入選したときのことだった

浅学非才の身なれば・・
せいぜいユークリッド幾何学しか知らない私だから
??だったが
それを教えてくれたのが
中学高校時代の同級生三井教授だった

造形に深くかかわる幾何学らしい・・
ここで上手く説明できるはずもなく
ただ私の作品が展示されてるすぐそばの売店に
彼の著書が置かれてたのも縁だと思うのだ

「形の美とは何か」
陶芸家にとっては・・永遠の課題である
d0032782_2255873.jpg

今日の午後・・日本陶芸展の受賞懇親会があった
こちらは4回目の入選
多少雰囲気もわかっていて・・
何人かの方と久しぶりの再会を果たした
d0032782_22552234.jpg

ビエンナーレというのは・・隔年開催ということ
前回は2年前だったというわけだ
出品準備に2年使えるというのは
進歩を促す意味ではありがたいのだが
その分・・前回の勢いのままに進むわけにはゆかない
油断は・・直ちに置き去りにされる
そういう意味では・・厳しい審査である
d0032782_22553457.jpg

鑑賞者の多くは・・陶芸をするひとでもある
何かヒントを得ようと・・
鋭い目を感じることも多い

プロが開発してゆく新しい技法が
陶芸の裾野を広げてゆく
伝統文化の伝承には・・
広大な沃野がなければならない
入選して展示されるというのは・・
そういうことなのだ

てつ56・・more(73/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2007-04-13 00:08 | 陶芸

第47回伝統工芸新作展

第47回伝統工芸新作展・・入選しましたぁ~~!
d0032782_20294833.jpg

去年の・・3月5日のこのブログ・・で同じこの場所に来た
「タクラマカンの砂漠」・・の遊覧飛行・・って・・笑
d0032782_203041.jpg

実は・・このすぐ近くに
伝統工芸新作展の搬入会場がある
車の渋滞を避けて
早めに来て・・ここを発見したのだ
d0032782_20301910.jpg

我が家から車で40分ほど
難関の展覧会に出品する緊張から
すこし逃れて・・カメラで遊んだ
d0032782_20303563.jpg

去年も同じように遊んだ
そうしたら展覧会は選外だった
d0032782_20305937.jpg

今年は・・違った
念願かなって・・初入選したのだ
素直に・・今うれしさを味わっている
d0032782_20311486.jpg

これが・・オチ・・である
浚渫船が引き上げた砂だろうか

伝統工芸新作展・・more

More
by kamadatetsuya1017 | 2007-03-12 21:05 | 陶芸

臨時ニュース・・第19回日本陶芸展

 『糸抜き波状紋大皿』・・入選でした! 
今日(2/3)正式な入選通知が届きまして・・会期もわかりました
4/12~4/24 大丸ミュージアム・東京
5/16~5/21 大丸ミュージアム・心斎橋だそうです

d0032782_21225388.jpg

出品作と同じ窯で焼いて・・選んで出品しなかった皿の部分図です


二年に一度のビエンナーレ・・『第19回 日本陶芸展』の結果がわかりました
この展覧会・・ユニークな結果通知の方法を使ってまして
もし選外とわかれば・・明日・・搬出に出向くことになります

26日に搬入して・・29日の今夜・・
指定された番号に電話して・・作品番号を伝えると
入選・落選の結果だけは教えてくれるという寸法なのです
スリルがありますよ・・笑
今回で4回目・・
幸運なことに・・4回とも
「おめでとうございます!」でした

但し・・第17回 第18回と
一部(伝統) 三部(実用)の二部門同時入選でしたが
今回・・三部の天目は選外でした
まぁ・・二部門同時入選が贅沢なことでしたから
これで十分満足です

連続4回の入選・・
少し自分を褒めて
明日はのんびりと
フォト散歩に出かけるつもりです
天目組鉢を引き取りながら・・ですけど

そそ・・会期がまだはっきりしません
5月だろうと思いますが
またご報告します
大勢のみなさんの応援・・
ありがとうございました・・心から感謝しています
by kamadatetsuya1017 | 2007-01-29 21:57 | 陶芸

久ぶりに本業を・・

d0032782_232813.jpg

直径24.5cm 高さ8.5cm
高さの誤差は限りなくゼロに近く
直径は2mm以内と決めている

素焼きを終え・・これから釉掛けして
本焼きを待つばかりである

同じモチーフで寸分たがわぬ絵を二枚・・
画家にはしない要求である
しかし・・陶芸家なら幾らでもあり得る
陶芸が工芸である所以・・
つまり職人技とはそういうものである
d0032782_2325942.jpg

芸術的な表現をもくろむ陶芸とは別に
組み物を作る陶芸も・・実はとても面白い
手と目を使って・・同寸同姿に挽きあげる技は
100回打ては100回ともコーナーいっぱいに
打ち込んでエースをとるテニスのサーブみたいなもので
スポーツのような爽快さがあるのだ
d0032782_2331277.jpg

だから・・
糸抜き波状紋大皿を加飾してるときの
あの息のつまるような緻密さのストレスは
組み物つくりで発散させるのかもしれない

てつ56・・more(59/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2007-01-09 23:58 | 陶芸

小林政美陶芸展

d0032782_1145340.jpg

笠間陶芸の丘・・・
はるか西の空・・筑波の向こうに
落日の予兆が・・
天蓋を突き抜けた蒼茫の空
ひと秋に数日かもしれない
そんな一日が終わろうとしている
d0032782_1154689.jpg

笠間の師匠 小林政美さんの個展
窯焚きを終えた朝・・
開放感に浸りながらのドライブだった
d0032782_122683.jpg

つい先日工房にお邪魔したばかり・・
少しも慌てず・・・いつの間にか
これだけの作品の制作を・・
ねじり鉢巻してる師を見たことがない
涼やかに・・作品が生まれる
d0032782_117726.jpg

水戸から笠間に向かう途中
立ち寄った大塚池
d0032782_118141.jpg

以前に見覚えのある番い黒鳥が
まるで甘いくちづけを誘うかのように・・・
d0032782_1182333.jpg


てつ56・・more(44/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2006-10-10 02:01 | 陶芸

たまには・・陶芸家

d0032782_9152152.jpg

総称して袋もの・・要するに蓋もののこと
これに注ぎ口と取っ手をつけりゃ・・急須にも
d0032782_9153752.jpg

蓋ものは・・難しそうって言うけど
基本の湯呑みがしっかりできりゃ
そうでもない・・ってこと
d0032782_9155542.jpg

私が小ものを挽いてるって・・
秋の展覧会に向かって
気合の入った大もの挽きさんたちに
棚板・・とられちゃったから・・苦笑
d0032782_9161028.jpg

50センチを越える大皿・・
気合だけでもダメ・・ちょっとは力も要るもんね・・
彼女たち・・見かけによらず力持ちなんだよ・・笑

てつ56・・more(31/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2006-08-22 09:51 | 陶芸

窯だし

d0032782_2393474.jpg

織部の緑は
もっと荒々しい器のほうが似合う
作りがおとなし過ぎたかも・・
d0032782_2395046.jpg

教室作品を焼いた・・2週続けて
その中に・・久しぶりに私の食器も入れた
d0032782_2310181.jpg

織部以外はみな白萩・・
この釉薬
土に含まれた鉄分の多少で
様々に変化する
少し濃い目の青が好き・・
d0032782_23101454.jpg

どれも20~30cmほどの大きめな器
食器は・・シンプルがいい
主役は料理なのだから・・・

てつ56・・・more(17/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2006-07-19 23:38 | 陶芸

一輪挿し

d0032782_20422982.jpg

湯呑みひとつに満たない小さな土から一輪挿しを作る
あの波状紋の大皿一枚分で
この一輪挿しならゆうに100個分以上
d0032782_20423984.jpg

小さくて可憐な・・山野草の一輪を
押しつぶすことのないやさしさ・・を思いながら
そっと轆轤を挽くのだ
d0032782_20424956.jpg

花が生きる・・・
花が映える・・・
そのための小さな器なのだ
d0032782_20444546.jpg


てつ56・・more(15/569)

More
by kamadatetsuya1017 | 2006-07-14 21:30 | 陶芸