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silent majority

浅草寺に続く仲店通りで・・
托鉢僧に出会った
喧噪の中で・・僧ひとりが
呟くように・・読経していた
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silent majority・・声なき大衆
久しぶりに・・この言葉を思い出す

誰も・・何も・・言わなくなった
托鉢僧のように・・
僅かに唇が動いても・・silent majority

大衆は勿論・・学生も何も言わない
宗教者たちだって・・大声をださない
大声なのは・・
壊れたボリューム・ボタンのようなテレビだけ・・

大昔・・マクルーハンってのがいて
アジテーションなら・・
テレビじゃない・・ラジオだと
だから・・テレビが騒いでも
大衆はちっとも動かない

未曽有の危機・・と言いながら
未曽有が読めない政治家・・
未曽有は読めても・・
酒は止められない政治家
酒は止められても・・
舌禍垂れ流しの政治家

未曽有の危機は・・
このていたらくの方だ

昔・・だったら・・今ごろ・・
全学連が永田町に押し掛けた
怒声と罵声の中で・・
政治家は震え上がったはずだ

どんな時代でも・・
維新の原動力は・・若者たちだった
立ってほしい・・と思う
饒舌のテレビにできるはずのない
本当の維新を・・若者に期待したいのだが・・
by kamadatetsuya1017 | 2009-02-28 23:15 | 未分類

初冬のセカンド・ハウス

私は・・商家に育った・・だから
住まいにはいつも大きなダンボールがあって
大袈裟にいえば・・倉庫に住んでるみたいな気分でもあった

ボロ家だが・・広い
陶芸に転じて・・これだけが有難い
汚れても・・あまり気にしないで暮らせるからだ・・
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小回りの利かないこの家はほっといて
富士山麓に・・セカンドを建て直して15年
ここだけは・・住まいらしい住まいにしてみたかった
ほとんど自分で図面を書いて
そのままに作ってもらった家である

目の前に富士がそびえて
幼かった子どもたちが・・
巣だって独立した今までの時間さえ
僅かな変化でしかないように・・
その姿は・・微動だにしていない
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真夏に冷房装置は要らないが・・
晩秋からの寒さに・・暖房は欠かせない
街中では不都合な暖炉も
ここでは・・・・安らぎでもある
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酒も珈琲も・・一味違うのは
蛇口に富士の地下水が届くから・・
酒飲みが・・そう云う
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お気に入りのリクライナー
別々に買ったリクライナーとスツールを
同じ英国調のクロスで貼り直してもらった
まるで最初から一つだったみたいで
長々と脚を伸ばせる
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今では吸うこともなくなったスモーキング・パイプ
その昔・・海外に取材に出たときに
少しづつ増えていったコレクションである
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確か・・これを「バンカーズ・ランプ」と言ったような気がする
古いヨーロッパ映画などで見かける銀行で使っていたから・・
手元だけを明るく・・落ち着いた雰囲気を誘ってくれる
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スペインで活躍する同級生の石井崇画伯の絵・・
この壁に・・ずっと予定されていたかのようだ
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二枚の油彩は・・私が描いたが
星形のパッチワークは・・親友の夫人の作品
吹き抜けの壁がシックに華やぐ・・
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確か東南アジアから輸入されたダイニングテーブルだったはずだ
大きな丸いテーブルがほしくて・・随分探したのを思い出す
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このベランダで・・食べるのが楽しみで
そのための家だったかもしれない
大勢で賑わった時代もあるが・・今は・・静かだ
でも・・ここが私にとっては『家』のような気がするのだが・・
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ひさしぶりに・・出かけた日曜日・・
雲ひとつなくはれ上がった碧空に
冠雪の富士が見事だった
by kamadatetsuya1017 | 2008-12-21 00:02 | 未分類

維新通り・・?

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朝晩・・桃次郎の散歩は
妻と私が交替で当番である
8歳の柴・・ってことは8年続いた日課である
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幾つかのコースがあって
その日の気分で使い分ける

たまには・・変わったコースを歩いてみるか・・と
江戸川や公園を歩くコースをやめて住宅街を歩いた

つわものどもの夢の跡・・みたいなたたずまいに
景気の悪さを思い出したりして・・
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ふと・・この表札にであった
あら・・島津さん・・特段に珍しいというわけじゃないが
だからといって・・鈴木さんや佐藤さんのように
あちこちで出会うわけでもない
「西郷さんお元気ですかぁ・・?」

ここからである・・ちょっとびっくりした
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島津さんちが・・右手だったが
その向かいのお家・・つまり左手の家が
これがなんと・・細川さんだ

そういえば・・去年だったか
高島屋の個展で細川元総理の作品を拝見し
会場の隅でサインペン持って・・手持ち無沙汰そうにしておられた
その元総理の陶芸家に・・サインをいただいたっけ・・

びっくりは・・まだ続く
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そのまま直進したら・・
正面に見えた表札が・・これ毛利さん
そうなると・・薩摩に肥後が向かい合わせで
その先に・・長州が・・ってことになった

薩長土肥・・のうち三家が揃った
こんな近くに・・である
なら・・土佐もいるかも・・
坂本竜馬ゆかりを欠いてはなるまい
山内さん・・きっと探してみせる・・!!

もしかして・・山内さんちのそばで
司馬さんなんて表札に出会ったりしたら・・
卒倒間違いなしである・・笑
by kamadatetsuya1017 | 2008-10-13 23:54 | 未分類

切ない・・私

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「もしもし・・あのぉ~応募作品を搬入する前に
予備申込のハガキを出すことになってましたよね・・」
「はいはい・・そういう規定になっています」
「どうやら・・そのハガキが入ってなかったみたいで
申し訳ないけど送っていただけますか・・?」

募集要項の入った封書が送られてきてはいたが
去年は確か入っていたハガキが見当たらない
そこで事務局に電話したというわけである

「もしもし・・○○さんですよね・・」
「そそ・・○○です・・」
「あのぉ~~もうお返事いただいてますよ
出品参加って・・書いてありますから・・」

・・・・・・ショボッ!!
あぁ~~とうとう来たかぁ
愕然・・悄然・・奈落の底・・慨嘆に涙す・・である
全然記憶にないのだ

事務局曰く
「要項をお送りしたらすぐに返事いただいてますから
時間がたって忘れちゃったんでしょ・・オホホ・・」
まぁ・・その時間の長さが救いで・・
彼女は・・そう言って慰めてくれたのだ

こんなこともあろうかと・・
不安に怯える日々でもあるから
しばらく前から・・
この壁の如くに返信や出品の予定のある手紙類は
こうして壁に貼ってある

毎朝この壁を見て横のドアーから
工房に降りるのが日課だから
眺めて忘れないように心掛けてはいる
10年ぶりに手帳に予定を書き込むことも復活させた

それでも・・こうしたことは起こる
切ない・・私・・なのである
by kamadatetsuya1017 | 2008-09-20 21:55 | 未分類

高校生クイズ選手権

何気なくテレビのスウィッチを入れたら
「高校生クイズ選手権」を放映していた
第28回・・とあるから28年になるんだろう
過去に見たことがあるような気もするが・・うろ覚えだ
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準々決勝あたりだったように思うが
何と・・我が母校が残っている
「開成」って文字を見た途端に・・卒業生は
一瞬でそれぞれの時代にタイムスリップする
だからいい年をして・・血が騒いだ

まぁ・・問題を聞いていて
正解どころか・・かすりもしない
現役:OB 今:昔 秀才:鈍才・・
彼我の差はアンドロメダほどの距離らしい
衰えゆく記憶力に怯える日々だから
このギガ級の記憶装置には・・驚愕するばかりだ

決勝まで残って・・母校は破れた
「・・マルクス・アウレリウス・アントニウス・・」
ローマ帝国五賢帝の最後の名前を正確に答えて
東海高校が優勝した
うれし涙する気持ちがよくわかる
聞けば・・7000校の頂点に立ったのだそうだ

豊かな知識が・・人生の邪魔になることはない
しかし・・
その『知識』をどう生かすかの『知恵』は・・これからだ

クイズの問題の中にもあった
「コギト・エルゴ・スム」・・デカルトの言葉
つまり・・我思う ゆえに我あり
クイズ王で終わらぬ人生を・・

写真は・・母校の校旗
剣の上にペンが乗っている
The pen is mightier than the sword・・ペンは剣よりも強し
卒業以来50年あまり・・忘れたことはない
by kamadatetsuya1017 | 2008-09-05 22:11 | 未分類

理屈ってば・・理屈だが・・

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朝から一晩泊まりで・・妻がでかけた
だから・・今夜は独りで食事
『かまだ食堂』を開店しようかとも思ったが
ちと面倒だ・・というのは
明日は明け方から窯を焚く予定で
今日は・・その窯詰めで少々忙しいのだ
独りだし・・面倒だし・・急いでるし・・
となりゃ定番は・・回転寿司屋だ

日曜日の夕方は・・結構混むから
知人が教えてくれた評判の店・・早めにでかけた
それでも既に混んでいる
これまた近頃の定番で・・
ノートに名前と員数を書いて待てとある

「かまだてつや 1名」そう書いた
日曜日の夕方・・独りで食う奴は少ないから
独り待ちは・・私だけだ
私の前に・・○○ 4名 とか×× 3名とか
8組ほどが記帳して待ってるようだ
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暫くしたら・・若い女性の店員さんが
「3名の○○さま~~!」って呼んで・・カウンターに案内した
丁度4名の客が立ったあとだったから・・ひとつだけ空席ができた
似たようなことがまた起きた
だから・・またひとつ空席ができた
立った分と座る分が同じ数ってのは
案外ないもんで・・都合よくはいかないもんだ

次の呼び込みをした店員さんに・・ちょっと聞いてみた
私はさ・・ひとりなんだけど・・あの隙間には座れないの?」
「・・えぇ・・できません・・順番でご案内してますから・・

ここからが今日の主題である
理屈なのは承知だが・・
今から書く理屈は・・
公平とか平等とかに反することなのだろうか?
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ノートに名前を書いて待つのは・・
確かに来店順番どおりに案内するためなのはわかる
こうでもしないと・・順番をめぐって争いが起こるかもしれない
だから「順番どおりに案内します・・」は間違いじゃない
偶然できた隙間にひとりで来店した私が座るのは
来店順番からいえば後先である

しかし・・である
もし来店順番だけで仕切るとすれば
最初の3名の客は・・
バラバラに空いた席にバラバラに座り
次の4名も同じにバラバラで座る羽目になる
こうすりゃ・・無駄な空席はできないことになる
まさしく来店順である

ところが・・
名前と員数を書いて待つのは・・来店順とは別に
一緒に食べたいから・・バラバラにしないでほしい
という希望を表して待ってるわけだ
4人で待ってるのは・・3人の空席ができても
ちょっと待つから4人一緒にしてほしい・・という意思表示なのだ

そうしてみると・・
独りというのは・・これ以上崩しようのない員数
「隙間があれば・・どこでも結構」と言ってるようなもんだ
偶然できた隙間・・大いに結構
待つのが嫌だから・・独りで来てもいるのだ

幾ら空席ができても・・
前の8組ほどが全部座るまで
あなたは待ってもらわねば・・ということだとすれば
いささか・・悪平等じゃなかろうか?

他の来客の不審をかわないためなら
「独りで来店のかまださま・・!」と案内すれば
普通は・・4人で待つ客から不満は起こらないものだ

偶然の隙間を埋めて・・なおかつ
独り客は・・時間も短いから
となりの三人さんとあわせて退席してくれるかもしれないよ
若い店員さの機転に期待できないのなら
少し老獪な店員さんに案内を担当させればいいじゃないか
きっと・・上手いこと捌いて
客の流れがよくなるような気がするのだが・・

次に来店した客が
「どれくらい待ちますか?」
「そうですね・・3~40分くらいかかりますね・・」
私は・・自分の名前を消して・・店を出た

この寿司フォト・・
実は・・評判の店ではないけれど
比較的よく行く店のにぎり
そちらは並んでなくて・・すぐに座れた

見た目も味も悪くないのだが・・
どういうわけか・・行列ができない
名前を書くノートを見たこともない
どうしてなんだろ・・?
でも・・独りなら・・並ばないのが一番だ!
by kamadatetsuya1017 | 2008-06-15 20:29 | 未分類

逆転・・の発想

このフォト・・
飛行機の窓から眺めた海の上の雲・・?
それにしちゃ・・窓が妙に破れ窓・・みたいだ
宇宙から眺めた地球とでも・・笑
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ひっくり返せば・・ご覧のとおり
峰の上にかかる雲の流れ・・なのです
ひっくり返しただけで・・景色はまるで変わる

これって景色だけのことじゃない・・と思う
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支える若者世代が減って
面倒みなきゃならない年寄りが増える
四文字でいえば・・少子高齢
これじゃ今までの医療保健は成立しない
そういうことで・・年寄りにも金払え・・と国が決めた

こんな簡単な算数・・
政治家じゃななくても誰だってできるし・・
10年も前から判ってる話だ
今になって・・財源がない・・って
よく言うよ・・だな

だけど・・この算数
ひっくり返して考えてみようではないか

先ず・・
後期高齢者のみなさん・・
75歳になったら・・介護はもとより
医療も全部「タダ」にしますよ・・
高齢者医療だけじゃない
義務教育も・・無料だよ!!

これで・・年寄りはみんなほっとする
育ち盛りの子を持つ親も・・またしかり
みんな少し安心して財布の紐を緩める
いわゆる・・内需拡大ってやつだ

しかしそれだけじゃ足らん・・
ほかに大きな柱になる財源はどこにあるの?・・だ
そこで・・こう言おう・・総理大臣がだよ

義務教育と老人介護・医療をただにするためには
○○兆円・・必要です
先ず特別会計のあの膨大な無駄は
徹底的に省きますが・・それに加えて・・
企業の皆さんが払う税収を大いに増やさねばなりません

この国の得意な分野・・たとえばものづくりの技術
これなんか・・おおきな売り物ですから
頑張ってる企業には国が大いに支援しましょう
ほかにも日本人ならではの・・
優れた資質は沢山あるのです

税金を払っても・・
まだ充分利益のある会社を作りましょう
そうすれば・・働くひとの収入も増えるでしょう

そして・・
義務教育と老人医療がタダで賄える国を作ろうとすれば
もっと大きくて大事なもので生まれます
それを・・『希望』・・というのです

希望があれば・・みんな働きます
希望があれば・・老人だって喜んで働きます
自分の将来に希望があれば・・
若者だって・・税金を払ってくれますよ
そういう国を作りましょう!!
作れるまで働きましょう!!
必要なお金が賄えるまでみんなで働きましょう

実は・・バブルがはじけるまで
この国はそんな国だったのですよ
一所懸命働く国でした
あの頃だって・・悪いヤツはいましたが
悪いヤツより遥かにおおくの人々が・・
一所懸命働いたのですよ

今・・75歳で線引きされた後期高齢者の人々・・って
その先頭で働いたひとじゃありませんか・・
良く眠れるべきは・・働いたひとでなくちゃ・・ぁ
だと・・しみじみ思うのです

ひっくり返して考えてみれば・・希望が生まれる
そんなイメージが沸いてくるのですが・・
どんなもんでしょうか・・総理大臣さま!!

もう一言いえば
政治や政治家への・・それと・・行政とお役人への信頼なしには・・
だれも税金など払いたくないのですよ
それがもっと大事だってことを

それを真っ先考えるべきかもね・・ねッ・総理!!
by kamadatetsuya1017 | 2008-05-27 20:52 | 未分類

失敗は成功の母・・か?

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一度は入選してみたい展覧会があるとして・・
だから一所懸命制作して応募したとする

しばらくすると結果の通知がくる
「入選」か「選外」か・・どちらかである
「引き分け」はない
その上・・何が悪くて選外なのかは・・書いてない
言うまでもないが・・
何が良くて入選したのかも・・書いてはくれない

こうした選外通知を受け取って
最初に感じることは・・・深い落胆であり
その落胆の根拠は・・
コンパスを持たずに大海を彷徨う不安なのだ
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つまり・・何をどうすれば通るのか
さっぱり解からなくなる
努力すれば・・いつかは・・
ほんとにそうなのか・・まるで見当がつかなくなるのだ

どこまで遡って
新しい工夫をこらすべきか
途方にくれながら
それでも・・また作り続けて挑戦することになる
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ある日・・封を切ると
赤い紙が入っている
どういうわけか・・選外は白だが
入選は赤だったり・・何か色がついてるもんだ

入選通知を受け取って・・真っ先に感じることは
当然のごとく・・飛び上がるほどのうれしさであり
大海でコンパスを手に入れた確かさなのだ
向かっている方向に間違いはない
その上で・・何を修正して・・
いかに完成度をあげるべきか
色々なものが見えてくる

成功からは・・
失敗より遥かに多くのものを学ぶ
失敗は決して成功の母ではない
成功の母は・・別の成功なのだ

ただひとつ・・失敗には大きな意義がある
『失敗を味わってこそ・・
成功はその喜びを深める』・・のだ
深い喜びからこそ・・学ぶものが沢山あるとすれば
失敗は忌み嫌うべきものではなさそうだ

陶芸家 小山耕一さんのブログにこうあった
「選外に慣れることも・・陶芸家の仕事の内・・」
けだし言いえて妙である
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個展の準備と並行して
第48回東日本伝統工芸展に出品すべく制作したが
その個展の真っ最中に搬入締め切りがあった
妻と娘が代わりに搬入してくれた
いつもの「糸抜き波状紋大皿」
今年もどうやら入選できた

赤い紙に・・
「このたびは第48回東日本伝統工芸展に力作をご出品いただきまして
ありがとうございました
厳正な監審査の結果 貴殿の作品は入選と決定しましたので
ご通知申し上げます・・」

飛び上がって喜んだが
それは・・かつて味わったあの
「選外通知」があったれば・・だと思う

秋の本選をめざして
新しい工夫を加えて
頑張ってみよう・・そう思う
by kamadatetsuya1017 | 2008-03-13 01:14 | 未分類

遅ればせの『謹賀新年』

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この楽器・・ご存知だろうか?
チェロ?・・確かに似てる・・でも少し違う
チェロは四弦だが・・これは六弦だし
指板にギターのようなフレットがついているでしょ

実は・・これはヴィオラ・ダ・ガンバという楽器
信長から家康のころにかけて
ヨーロッパで盛んに演奏された弦楽器なのだ

今日のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの
あのヴァイオリン・ファミリーの前の楽器なのだが
だからといって・・
ヴァイオリンの前身とばかりも言えないらしい

いずれにしても・・古楽器のひとつ
チェンバロやリコーダーと一緒に
バロック期の音楽再現を楽しむ愛好家が増えているのだそうだ
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この写真のbassocontiさん夫妻は
そうした愛好家であると同時に研究者でもある

ヴィオラ・ダ・ガンバを弾いている夫人は
実は・・私の陶芸教室の生徒さんでもある
去年のいつだったか・・稽古の折りに
ガンバの話になって・・私の興味に火がついた

この古楽器のことは知ってはいたが
実物にふれたことも
生の演奏を聴いたこともなかった
そんなわけで・・
お招きがあって・・夫妻のスタジオを訪ねたわけだ

自宅三階のロフトがスタジオ
ハープシコード(チェンバロ)があって
ガンバがあって・・リコーダーもある
ふと日常を離れた・・三昧の風情が漂う

ひとしきり・・夫妻の演奏を聴いた後
「やってみません・・?」
初めてヴィオラ・ダ・ガンバを膝に挟んだ

子どもの頃に稽古したヴァイオリンのおかげだろうか
弓に違和感はない
だだし・・6弦を単音で弾くのは厄介だ
駒の傾斜が浅いから
運弓が悪いと・・隣りの音と重なってしまうのだ

僅かな時間だが・・夢中で弓を運んだ
この数ヶ月・・
個展の準備でこもっている工房を離れ
こんな時間が・・大事なリラクゼイションだと思えた
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これは・・私である
ぎこちないが・・あの小さなヴァイオリンに比べれば
身体に馴染みはいいようだ・・

「合奏してみましょう・・よ!」
数小節の単音を繰り返し弾いていれば
その低音通奏の上に・・チェンバロとリコーダーが
あの独特な響きのあるバロックを重ねてくれる
下手と上手が一緒に演奏できるのも
バロックの良さだと・・bassocontiさんが言ってくれた
なにやら一緒になって・・宮廷サロンにいるようだ

ピアノ・・フルート・・チェロ・・それも悪くない
しかし・・
チェンバロ・・リコーダー・・ヴィオラ・ダ・ガンバ
バロックの大らかさ・・深いところで癒しのひとときだった
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無事個展が済んだら・・
夫妻の演奏会にも行ってみたい・・そう約束した

元旦に窯を詰め・・二日に焼いた
そのまま・・工房の日々が続く
最後に選べるように・・作品を積まねばならない

さて・・バロックから戻って
今夜もこれから・・釉薬を掛けることにした
数日後には・・また窯焚きが待っている

すっかりご無沙汰のブログだけど
訪ねてくださる方がいて・・
こころから恐縮しながら
更新できないまま年を越してしまった

もうしばらく・・集中が必要だと思っている
重ねてお許しを・・
by kamadatetsuya1017 | 2008-01-06 20:37 | 未分類

夫のロマン・・妻の不満

近い将来・・定年を迎えたら
独立した工房を作って・・陶芸を教えたい
それがどうしよう花さん
長年抱き続けてきたロマンである

ロマンが夢である間は
結構好意的な妻も
いざ具体的となると・・
冒頭の一言が重くのしかかる

私にしても・・似たようなものだ
まして・・定年を待たずの転向
妻の不満はさぞやでもあったろう
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ロマンは・・『浪漫』と書く
誰がこう書いたのか知る由もないが
上手いこと当て字するものだ
浪は・・波でもあるが
みだりに・・とか・・やたらにでもある

一方・・漫は
広々したさま・・であり
はびこる・・とりとめもない・・をも表す

波・・広々と・・ならいかにもロマンだが
みだりにとりとめもない・・となりゃ
そりゃ必ずしもロマンに似つかわしくはない
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しかし・・それでもなお言いえて妙なのは
ロマン・・とりわけ男のロマンは
みだりにとりとめもないもの・・であることが多い
そこが・・つまり妻の不満ともなる

浪人が浪浪たる身をわきまえず
浪費に明け暮れ・・浪宅で浪死するのは
見るに耐えない・・妻の言い分はそれだ

差し当たって・・最も身近には
大して生産性もないとこに
浪費を繰り返してとりとめもない
ここらが問題なのである

これからの熟年は
料理のひとつもできなきゃ・・
これはこれで正論ではあるが

だからといって
合羽橋の道具屋に出向き
料亭の板長でさえ二の足踏みそうな
包丁セットを買うことがから始まるとしたら
そりゃ・・ロマンじゃなくて浪漫である

書けばきりないが
ひとことで妻の不満を解凍するなら
稼ぐか・・確たる実績をあげるしかない
ロマンが道楽でしかないなら
所詮・・浪漫としか理解してもらえそうにない
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私にとって・・プロという言葉が
ひときわ魅力的に響いたのは
道楽を脱出するには・・これしかないからだ

ロマンとは・・単なる夢ではない
夢なら・・儚さも結論のひとつだが
ロマンは・・
もっとリアリティーのあるものであってほしい
手にするまでは・・
到底諦めことのない執念で支えねばならない
それが・・日暮れて遠い道だからこそ
ロマンだと思いたい

夫のロマンは・・妻の不満
そうだとしても
せめて人生の晩節を・・
命がけでロマンを追えない男に
妻は一目置くだろうか・・

「抜け殻」・・にだけはなりたくない
そう思う日々である
by kamadatetsuya1017 | 2007-09-07 01:40 | 未分類