メールが届いていた・・
退院して間もなくのことだったが・・ジャズの誘い
隣り町の・・こじんまりとしたライブ・ハウス
初めての店で・・昨晩久しぶりに
武藤晶子さんのピアノ・トリオを聴いた
一緒に音楽活動してた時代は・・遥かに遠い
彼女の指が・・鍵盤に触れるたびに
タイム・トンネルを音楽が走る
揺らぐ紫煙さえ・・今は懐かしい
ジャズ・・特にピアノ・トリオは
コンサート・ホールよりライブがいい
酒と煙草に燻されて・・
人生の深い哀しみさえも
鈍い光りに浮き彫りにされる
アクースティックなベースのあめ色のように・・
「陶芸家さんなんですって・・?」「私も好きでね・・・」
店内には・・オーナーの趣味とみえて
そここに置かれた焼き物に混じって
魯山人や加守田章二の本があったりする
「あぁ~~あなたの作品見てますよ
あの波の紋様のね・・」
思いがけない出会いになった
ひとのつながりは・・
またこうして広がるのかもしれない