贅沢な春

売れちゃいました~~!
「三越で君の鉢を見たが・・
私のすぐ前にいた外国のひとが
あの鉢を・・買う話してたよ・・・」

昨晩・・友人から・・そうメールが入った
今日・・大丸の帰りがけ・・三越に寄った
係りに聞いたら・・メールの通りだった
個人情報の関係で・・
お買い上げの客の承諾なしには
作家といえども・・
どなたかを知ることはできない

しかし・・
作品だけが間にあって
誰が作ったかと無縁に
大きな鉢を買ってくださる
それも外国の方・・

何もわかってないけれど
うれしいな・・としみじみ感じる
あの大鉢は・・
もう私の目に触れることなく
いずこかへ旅立つわけだ

初めてというわけではないが
やっぱりそれなりに感慨深いものもある」4/13
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一昨日の10日から
日本橋の三越で『第47回伝統工芸新作展』が始まり
今日からは・・
東京駅の大丸ミュージアムで『第19回日本陶芸展』もスタートした
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そのどちらにも入選できて
何とも贅沢な春になった
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およそ陶芸の道を志す者ならば
どういう生き方をするにせよ
一度は・・この展覧会への出品と入選を夢見るはずだ
「三越デビュー」・・と
おどけてみても・・ほんとは嬉しいのだ
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去年まで・・ここに並ぶ作品を鑑賞するひとりだったが
今年は・・こうして晴れがましく展示されている
初入選の新鮮な気分は・・
次の挑戦への大きな弾みのように思える
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「展覧会で・お前の皿・・・見たよ
知ってか知らずか・・あのモチーフはさ
フラクタル幾何学そのものなんだよ・・・」
6年前・・初めて波状紋大皿が入選したときのことだった

浅学非才の身なれば・・
せいぜいユークリッド幾何学しか知らない私だから
??だったが
それを教えてくれたのが
中学高校時代の同級生三井教授だった

造形に深くかかわる幾何学らしい・・
ここで上手く説明できるはずもなく
ただ私の作品が展示されてるすぐそばの売店に
彼の著書が置かれてたのも縁だと思うのだ

「形の美とは何か」
陶芸家にとっては・・永遠の課題である
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今日の午後・・日本陶芸展の受賞懇親会があった
こちらは4回目の入選
多少雰囲気もわかっていて・・
何人かの方と久しぶりの再会を果たした
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ビエンナーレというのは・・隔年開催ということ
前回は2年前だったというわけだ
出品準備に2年使えるというのは
進歩を促す意味ではありがたいのだが
その分・・前回の勢いのままに進むわけにはゆかない
油断は・・直ちに置き去りにされる
そういう意味では・・厳しい審査である
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鑑賞者の多くは・・陶芸をするひとでもある
何かヒントを得ようと・・
鋭い目を感じることも多い

プロが開発してゆく新しい技法が
陶芸の裾野を広げてゆく
伝統文化の伝承には・・
広大な沃野がなければならない
入選して展示されるというのは・・
そういうことなのだ

てつ56・・more(73/569)





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『負けて学ぶものは・・ある
でも・・
勝てば・・もっと学べる

勝ったり負けたりしながら
それが解ってきたような気がする』 てつ56

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入選・・なら
今やってることは間違いじゃなさそうだから
更に完成度をあげることに努力すればいい
そうなら・・課題は沢山みつかる

しかし
選外となると・・
どこまで遡れば入選につながる技につながるのか
さっぱりわからなくなる
これは苦しいものだ
やるっきゃない・・学ぶのは
その意地だけ・・かもしれない

いつの場合にも
落ちた理由は教えてもらえないからだ
by kamadatetsuya1017 | 2007-04-13 00:08 | 陶芸
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