長谷山本土寺

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「どこか出かける? 銀行に寄ってもらえると助かるんだけど・・」。
妻の一言で、終日工房にこもるはずの予定は簡単に変更することにした。
思いがけず天気の良いのも変更の理由のひとつだ。

「長谷山本土寺」、私の地元では「あじさい寺」で有名。。日蓮宗の名刹だが、あじさいはもっと有名なのだ。

勿論、今の季節、あじさいも菖蒲もない。だから森閑とした寺に人影はまばらだ。
盛りを過ぎた紅葉が、それでも盛りのころにはない朽ち葉の深紅を斑に、逆光に輝いて、この秋最後の舞いおさめ。

朽ちゆくものの儚さは、枯れ枝をわたる小鳥たちの井戸端の話題でもあろうか。
広い境内の一隅に鎮座した地蔵さんの肩に止まって、何やらつげぐちでもしているようだ。
「おばば、ついこの間まできれいやったのに・・・」。

ついこの間まできれいだったものの美しさ・・おまえさんには判るまい・・。
by kamadatetsuya1017 | 2005-12-13 00:50 |
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