「酸化」・・と・・「還元」

今夜は・・少し陶芸の話・・
↓の二枚の写真は・・
同じ土・・同じ釉薬・・違う焼成方法
ガラリと雰囲気が変わります
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半分陶土で半分が磁器土で作られた「半磁土」を轆轤で挽いて
黒天目釉を掛けて・・その上に鉄赤釉を垂らして
電気窯による酸化焼成で焼いたのが・・これ↑

酸化焼成というのは・・
窯に火を入れてから・・最後まで
たっぷり酸素を送り込んで焼く焼き方
天目釉が僅かに深い溜色のワインレッド色調で
鉄赤が・・真赤
これはこれで・・少し華やかな黒の世界です
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↑は・・
全く同じ土に・・同じ釉薬を掛けて
ガス窯の還元焼成で焼いたもの

還元焼成というのは・・
900度までの酸化焼成の後に
それを越えたあたりから
窯に送りこむ酸素の量を減らして焼く焼き方

判り易く言えば
エントツの引きを押さえて
窯内を燃焼ガスで充満させ
外から酸素を取り込めないように仕掛ける・・ってこと

こうすると
窯の中で・・燃えるために必要な酸素を
中に詰まっている器の粘土や釉薬から奪って
燃えようとするのですが・・
これが・・還元焼成・・というわけです

そのせいで・・
窯の中で・・思いがけない変化が起こり
(これを窯変というのですが)
酸化焼成とはちがった雰囲気がでてきます

一枚目に比べると・・
二枚目の見込みの赤色は・・ちょっと複雑
僅かにメタリックな輝きを含みました
この変化が・・還元焼成の醍醐味ともいえます

同じ土・・同じ釉薬・・なのに・・
焼きあがりの大きな変化が面白いのです

あなたは・・どちらがお好き・・?
by kamadatetsuya1017 | 2009-08-12 00:21 | 陶芸
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